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累「ちょっと」
さ「あ…累ちゃん」
購買でパンを選んでたら、累ちゃんに声をかけられた。
累「噂…本当なんですか?」
さ「…」
累「要先輩や他の先輩達は、一切その話をしませんよ。ただ…あ。」
そこで止まった累ちゃんの視線を追った。
美「あ、さくらちゃんだー」
美夏先輩が笑顔で私の所に来た。
累「中村先輩は噂どう思ってるんですか?」
さ「ちょっと!」
美夏先輩にまで睨みをきかす累ちゃんを見て、さすがに口を挟んだ私。
でも美夏先輩は相変わらずの笑顔で話し出した。
美「噂?…ああ!桐生君の事?
中学の時も流れたけど…面白いよねー。
桐生君が私なんか好きになるハズないじゃない。それに英士と桐生君は、中学の時も噂を笑って流してたし。だからさくらちゃん、気にしないで」
さ「中学の時も…」
笑って流してた…―?
私達の会話が止まるとヒソヒソと声が聞こえてきた。
「見て見て。例の2人だよ」
「遂に喧嘩?」
「中村さんも案外男好きぃ?」
そして、私の中でブチッと音がした。
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