第69話

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累「ちょっと」 さ「あ…累ちゃん」 購買でパンを選んでたら、累ちゃんに声をかけられた。 累「噂…本当なんですか?」 さ「…」 累「要先輩や他の先輩達は、一切その話をしませんよ。ただ…あ。」 そこで止まった累ちゃんの視線を追った。 美「あ、さくらちゃんだー」 美夏先輩が笑顔で私の所に来た。 累「中村先輩は噂どう思ってるんですか?」 さ「ちょっと!」 美夏先輩にまで睨みをきかす累ちゃんを見て、さすがに口を挟んだ私。 でも美夏先輩は相変わらずの笑顔で話し出した。 美「噂?…ああ!桐生君の事? 中学の時も流れたけど…面白いよねー。 桐生君が私なんか好きになるハズないじゃない。それに英士と桐生君は、中学の時も噂を笑って流してたし。だからさくらちゃん、気にしないで」 さ「中学の時も…」 笑って流してた…―? 私達の会話が止まるとヒソヒソと声が聞こえてきた。 「見て見て。例の2人だよ」 「遂に喧嘩?」 「中村さんも案外男好きぃ?」 そして、私の中でブチッと音がした。 .
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