47人が本棚に入れています
本棚に追加
英「さくらちゃんはさー。どう思った?噂」
さ「えっ……あの…」
英「さくらちゃんはさ、要を好き?」
さ「…」
英「俺はね、好きだよ。だから、今回みたいに要を困らせる噂を広めた奴が許せない」
さ「噂は…信じていません。だけど、中学の時の要を私は知りません。何があって昔噂が流れたのか…何でまた今流れてるのか」
英「実はね、さくらちゃんには言わなきゃならないと思って今時間を借りてるんだ。要の彼女として、美夏の後輩として…噂の真相を知っておいて欲しい。聞いてくれる?」
先輩の目がどこか淋しそうで、でも力強くもあって、目が離せなかった。そのまま私はコクンと頷いて「聞かせて下さい」とお願いした。
英士先輩はまた空を見つめ話し出した。
英「噂は本当なんだ」
さ「え…」
胸が急に、凄く痛くなった。
噂が本当―…?
英「あ、中学の時のだよ。要が美夏を好きで、美夏を取り合うために俺と喧嘩したってやつ」
さ「えっ!?」
.
最初のコメントを投稿しよう!