其の十二

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「・・・・・・」 「・・・・・」 雲に隠れていた月が、いつの間にか顔を出していて、 すーっとその光を照らし出す。 ただでさえ色気のある土方さんの瞳が、より鮮明に見えて、どくんと胸が波打つ。 何も発しようとしない土方さんだが、 薄くて色気ある唇は、ゆっくりと歪んで見えた。
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