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抱き寄せられて、とくんと早まる鼓動。
きっと、こんな風にドキドキしているのは私だけなんだろう。
「阿呆」
「え?」
「お前だけじゃねえよ・・」
「・・・!わ、私、声に出して」
「出さなくともお前を見てりゃ分かる」
・・・超能力、ですかい。
ふっと口許を緩めて、なぞるように私の目元を指先で撫でる。
そのまま耳に指先かゆっくりと移ると、土方さんの熱が伝わってきた。
「・・土方、さん」
「・・・なんだ」
指のはらが首筋を通り、顎のラインをゆっくりと辿っていく。
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