其の十三

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「ごめんね、せっかく非番なのに手伝ってもらっちゃって」 「いーんだよ。つか、土方さんの命令じゃやらなきゃ切腹だぜ」 「あはは、何もそこまで」 腹をつき出させて真似事をしながら呟く平助君。 「これで終わりか?」 「ううん、次は掃除」 「はああ?好乃、お前いつもこんなんやってんのか?尊敬するぜ」 がっくりと項垂れる平助君に、 「何言ってるの。平助君達は毎日体を張って京の町を守ってくれてるんじゃない」 「・・・まあ、な・・?へへっ、好乃って・・・やっぱ変わってるよな」 「へ?」 変わってる。 それは前に土方さんにも同じような事を言われたような気がした。
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