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ト「碧君の好きな人は誰でしょう?」
さ「え…?」
私を引きずり、ソファーに座らせる。
さ「知らない…」
ト「ざぁんねん。はい、答えられなかったさくらちゃんはコレを飲みましょー」
そう言ってソファーの横にあるテーブルから、白い液体が入った小さなグラスを取り私に見せる。
さ「なに…それ」
ト「体に害はないから安心して?それより…飲まなきゃほっぺた切れちゃうよ」
さ「嫌!」
私は縛られた手でグラスを弾いた。少し飛び、グラスは床で割れた。
パシッ!
さ「っ…」
碧「さくら!!」
トキに軽く頬を叩かれた。
さ「…ぁっ…」
叩かないで…殴らないで…
ト「あぁ…そっか。殴られるの駄目なんだよね。ごめんごめん」
カタカタと震え出した私を抱き締め、頬にキスをしてきた。
ト「今度は飲んでね?今度また割ったら、碧君殴っちゃおうかなー」
さ「だめっ…飲む…飲むから…」
碧「さくら飲むなっ!それは」
だけど私は…震える手でグラスを持ち、口をつけた。
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