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ト「行く?家に」
さ「え?…あの‥でも…」
ト「要君を助けてあげたいでしょ?菫の我が侭なんだからさ」
我が侭…?
確かに要は困ってる様だったけど…
でも…
ト「じゃあ家の前まで行く?それでやっぱり嫌なら寮まで送ってくよ。てかどうせ俺も家に行かなきゃだからさ。菫に置いてかれちゃったもん」
さ「あ…。じゃあ…お願いします…」
でも良いのかな。家まで行ったりして…
要に…迷惑がられないかな。
そんな迷いを抱きながら、私はトキさんに付いて行く。
大通りから少し離れた、人通りの少ない所にトキさんの車が停めてあった。
ト「どうぞ」
さ「あ、すみませ…」
あれ…―?
この車どこかで…
ト「さくらちゃん?」
さ「あ、ごめんなさい」
助手席に乗りシートベルトをした時、フッと頭に浮かんだ。
さ「あの…聞いていいですか?」
ト「んー?何?」
トキさんは車を走らせながら、私の方を見る。
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