第80話

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さ「…ぅ…ぅっ」 一気に寮の玄関まで走ってきた私。 涙を零しながら… さ「要ぇ…」 下駄箱で脱いだ靴を取ろうとしゃがんだ私は、そのまま蹲る。 さ「っう…っ…」 駄目じゃん…私。 自分からバイバイって言ったのに… ゴシゴシと強く目を擦り、涙を拭う。 玲・沙「さくら…?」 顏をあげると、玲菜と沙希が立っていた。 さ「……ぁ…」 玲「……お帰り、さくら」 さ「…」 沙「…部屋行こう?」 きっと2人は心配して、私を探してくれてたんだ…なのに何も言わないし、聞かない。 部屋に入った途端、拭ったはずの涙がまた溢れた。 さ「…ぁり…がと…」 沙「さく」 さ「うわぁぁん!」 玲「さくら…」 私は2人に抱きついたまま大声で泣いた。 .
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