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さ「…ぅ…ぅっ」
一気に寮の玄関まで走ってきた私。
涙を零しながら…
さ「要ぇ…」
下駄箱で脱いだ靴を取ろうとしゃがんだ私は、そのまま蹲る。
さ「っう…っ…」
駄目じゃん…私。
自分からバイバイって言ったのに…
ゴシゴシと強く目を擦り、涙を拭う。
玲・沙「さくら…?」
顏をあげると、玲菜と沙希が立っていた。
さ「……ぁ…」
玲「……お帰り、さくら」
さ「…」
沙「…部屋行こう?」
きっと2人は心配して、私を探してくれてたんだ…なのに何も言わないし、聞かない。
部屋に入った途端、拭ったはずの涙がまた溢れた。
さ「…ぁり…がと…」
沙「さく」
さ「うわぁぁん!」
玲「さくら…」
私は2人に抱きついたまま大声で泣いた。
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