第90話

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本当は少し…怖い気持ちもある。でも、そんな弱気になんてなっていられない。 さ「要…手握っていい?」 玄関までの道を要と歩く。 要「手よりこっちのが良いだろ?」 そう言って、軽いキスをしてきた。 さ「要!///ここっ…!人様の家だから!!」 要「玄関に着くぞ」 またそうやってスルーする。 立ち止まって照れる私を置いて、要は歩き続ける。 さ「もうっ…」 急いで要の後を追った。 さ「あ」 だいぶ近くなった玄関からガチャッと音がして、ドアが開いた。そこから、メイド服を着た女の人が2人出てくる。 さ「メイドだ…」 初めて見ました。本物のメイドさんを…。 メ「おはようございま…桐生様。そちらの女性は…?」 私をジロリと見た2人のメイドさん。そのメイドの1人は、慌てて中に入って行った。 要「俺の連れだ。それより、椿はいる?」 要が2、3歩私より前に出て、メイドさんと話す。 .
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