第89話

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要「さくら…んな顔するな」 さ「だって…」 要「ハァ…あのな。我慢してるんだよ俺だって」 さ「え…?」 今度は要が私を思いっきり抱き締めた。 さ「かな」 要「出来る事ならお前を帰したくねぇよ」 え―…? 要「部屋に閉じ込めて、お前を何回でも抱きてぇよ…」 さ「っ!///」 要「でも…俺はもう焦らない。これからの俺の未来にはずっと…さくら。お前がいる。だから、ゆっくり恋愛をしよう」 さ「要…。そうだよね。私達、これからだもんね!」 要「ああ。これからだ」 口に軽いキスをした後、要は優しく私の頭を撫でた。 要「じゃあ明日」 さ「うん…また明日ね」 男子寮の裏口に入っていく要を見ながら、前もこうやって、要とバイバイしたっけなぁと思い出した。 初デートをした、エニシングの帰り… あの時からまだ2ヶ月半位しか経ってないのに。すっごく遠くに感じちゃうのは、やっぱり色々あったからなのかな。 .
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