第92話

5/10
前へ
/33ページ
次へ
雅「さくらちゃん?」 笑顔で私を見るお姉様。もっと怖いです。 さ「は…はひ」 雅「美味しいケーキ買ってきたの。下で食べましょ」 さ「え?…きゃっ」 要の下にいた私を、お姉さんが引っ張り出し、お姉さんが着ていた春コートを私に羽織らせた。 要「ちょっと待」 雅「五 月 蝿 い」 うわぁ…要が押されてるよ。 てか、要を黙らせちゃった。 やっぱりお姉さんって凄いんだ。 そのまま私はお姉さんに連れられ、要の部屋を後にする。 階段を下りるのかと思ったら、廊下を歩き、奥の部屋へと入った。 さ「あの…?」 雅「ん?あ、ここ。私の部屋よ」 要の部屋より更に広い、白で統一された部屋。 お姉さんはウォークインクローゼットの中に入って行った。 雅「これとー…これかな。着てみて?」 さ「へ?」 クローゼットからポイポイッと出した服を、ベッドに投げ捨てたお姉さん。 雅「こっちも似合いそーだなぁ」 声が聞こえてきたかと思うと、ウォークインクローゼットの中からまた何着か服が飛んでくる。 .
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加