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雅「ケーキ買ってきたって要の部屋で言ったでしょ?だから要はお皿と、紅茶と、私専用珈琲の用意をしに行ったの」
さ「…良くわかりますね」
雅「気の利く男に躾けたのよ。未来は自由にしてあげたんだから、お姉様のために働く弟に躾けたわけ」
さ「あはは」
何か…本当に良いなぁ。要の家って。
家族が皆あたたかい。
雅「あの子と付き合ってくれて、ありがとうね」
さ「そんな…要が好きになってくれたから…私、幸せを手に入れる事が出来ました」
雅「相思相愛なんだ、お熱い事。はい、出来た」
手鏡を差し出され、自分を見た瞬間驚いた。
さ「これ…」
雅「まとめて、ウィッグ被せただけだけどね。さくらちゃん、巻き髪も似合うと思って」
腰位まで大きなカールがあるウィッグ。
私の髪より明るい茶色で、何だか…自分じゃないみたい。
雅「今度うちの妹にもっとキチンと頭して貰いな、ついでにメイクも。要喜ぶ」
さ「妹って…雅さんじゃないお姉さんにですか?」
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