第91話

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さ「あっ……」 俺の背中にあるさくらの手が震えている。なのにその手は、俺を突き飛ばさず俺の背中のシャツを掴む。 …さくらが一生懸命俺のキスに応えてくれる。 要「さくら」 さ「きゃっ…あっ」 キスをしたまま俺はさくらを押し倒す。 さ「かなっ…あ…駄目!」 思わず…胸を触りそうになって、さくらの唇から離れる。 さ「ハァ…ハァ…ハァ」 要「…ごめん」 俺は体を起こし、前髪をかきあげる。 要「はぁ…はぁ…ゆっくり恋愛しようって俺が言ったのに…本当にごめん」 駄目と言ったさくらの顔を見て謝ると、さくらは潤んだ瞳に頬を染めていた。 さ「違うのっ」 要「?」 .
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