43人が本棚に入れています
本棚に追加
要「くれぐれも、外部には出さない下さいね」
総「分かってます。写真全て渡すよ」
岡村さんが笑顔で言ったのを見て、さくらもホッとした様に笑った。
麗「お待たせぇ。さくらちゃんどうぞ」
さ「わぁ!お姉さん茶髪のストレートなんですね。可愛い」
私服で出てきた麗を見て、さくらは喜んだ。
さ「って、モデルさんに可愛いって失礼ですよね」
麗「ううん!嬉しいよぉ。ありがとぉ。さくらちゃんと一緒の茶髪ぅ」
麗は紫のキャミソールにデニム、ヒールの高い黒のミュールをはいて、腕にゴールドのカーディガンを持っていた。
総「さ、次の現場行くよ」
麗「はぁい。じゃあまたね、さくらちゃん。皆さん、お疲れ様でしたー。次もよろしくお願いします」
麗と岡村さんは、さっきいた麗のファンに見付からない様に、店の裏口から出て行った。
それを見届けた後、さくらは引き上げのメイクをして貰うために奥の部屋に入って行った。
店内を片付けているスタッフを見ながら、さくら可愛かったなとか
あの写真はいつ出来るかとか
ぼんやり呑気な事を考えていた。
制服が冬服に代わる頃…
その写真が大問題を齎す事など知らずに。
.
最初のコメントを投稿しよう!