第100話

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さ「…?」 貴久先輩がいるのは会室の前。 何か…会室を覗いてる様に見えるんだけど。 さ「貴久先輩?」 貴「っ!」 貴久先輩が私に気付くと、貴久先輩は焦って私に向かって腕をぶんぶんと振る。 さ「あはは」 私も小さく手を振る。 貴「違っ」 更に先輩は大きく手を振る。 さ「おはようございます」 私は貴久先輩の前まで来て、挨拶する。 さ「何で中入らないんで」 ???「ありがとう…」 さ「?」 会室の中から声が聞こえてきた。 貴「あのねさくらちゃん」 何やら落ち着かない貴久先輩を余所に、私もうっすら開いてるドアから中を覗く。 さ「えっ…?」 貴「さくらちゃん。これは何かの間違えだよ…ね?」 後ろで貴久先輩が何か言ってる… でも私の耳には届かない。 だって私は中の人を見たまま、驚いて固まってしまったから。 .
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