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さ「…?」
貴久先輩がいるのは会室の前。
何か…会室を覗いてる様に見えるんだけど。
さ「貴久先輩?」
貴「っ!」
貴久先輩が私に気付くと、貴久先輩は焦って私に向かって腕をぶんぶんと振る。
さ「あはは」
私も小さく手を振る。
貴「違っ」
更に先輩は大きく手を振る。
さ「おはようございます」
私は貴久先輩の前まで来て、挨拶する。
さ「何で中入らないんで」
???「ありがとう…」
さ「?」
会室の中から声が聞こえてきた。
貴「あのねさくらちゃん」
何やら落ち着かない貴久先輩を余所に、私もうっすら開いてるドアから中を覗く。
さ「えっ…?」
貴「さくらちゃん。これは何かの間違えだよ…ね?」
後ろで貴久先輩が何か言ってる…
でも私の耳には届かない。
だって私は中の人を見たまま、驚いて固まってしまったから。
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