「18.」

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「うへへ」 昨日のこと思い出したら顔がにやけちゃう。 今日も店長に触れたいな。 もっともっと好きって伝えたい。 バイト終わったら店長のマンションに行っちゃおうかな? ん? でも、あれ? 本当に行っちゃってもいいの? だって今日から店長はエリアマネージャーになったんだ。 業務内容だってこれまでとは全然違うだろうし、勤務時間だって変わってるはずだよね? そもそもエリアだってここから遠いかもしんないんだし。 それなのに、バイト終わってからなんてそんな遅くに行ってもいいのかな? 明日の朝早かったら迷惑極まりないよね? 昨日も会ったのに今日も来んのかよ?とか思われたりしたらどうしよう? そっから少しずつウザイ奴とか思われて嫌われたりしたら、俺立ち直れないよ? どうしよう、どうしよう、どうしよう? 昨日、然り気無く仕事が終わる時間とか聞いとけば良かった。 でも、でも、昨日はそれどころじゃなかったというか、そんな気力も体力もなくなっちゃったというか。 「あーん、もう!どうしたらいいんだよぉ! 」 「あん?何をどうしたいんだよ?」 不意に後ろから聞こえてきた声に、俺は恐る恐る振り返った。 「うぎゃー!てんちょー!」 そこにはいつものスーツ姿の店長が立っていて、俺はついいつもの条件反射で悲鳴にも似た声をあげていた。
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