「18.」

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「あの、これ?」 「昨日渡しそびれたからな。俺も多少なりに今までよりも忙しくなるし、これでいつでも会えるだろ?」 いつでも会えるー。 その言葉が嬉しくて、俺はその鍵をギュッと握りしめた。 それって、会いに行っても迷惑じゃないってことですよね? 「てんちょー…」 見上げた俺を、店長はグイッと引き寄せると耳許に唇を寄せた。 「早速今日、バイト終わったら部屋で待っててくれると俺は嬉しいんだけどな?今日も、野々宮を抱いて寝てーから」 そんな事を囁くように言われて、俺はそれまで以上に顔を真っ赤にさせると、 「てんちょーのバカ」 と恥ずかしさを誤魔化すように呟いた。 「今回ばかりは川口に感謝だな」 そんな俺をクスリと笑って、俺の頭を優しく撫でながら店長も呟いたー。 END
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