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どうしよう、この雰囲気は…一件落着さようならって感じになりそう
やだ、折角再会出来たのに、このまま別れるなんて嫌だな
かと言って自分から声を掛けるなんて、とてもじゃないけど出来ないし…
どうしたら良いかな…
「じゃあな。今度は引っ掛かんなよ」
「う、うん」
蓮也さんは私の頭をぽんぽんと二度軽く叩くと、背を向けて歩いて行く
や、やだ…待って
これじゃ前と変わらないよ
…待って。
「…あ、あのっ!」
私は拳を握り高まる緊張感の中、思い切って後ろから声を掛けた
蓮也さんは振り返ると、何?と言う様にじっとこっちを見つめる
呼び止めたは良いけど、その後の事何も考えてなかった!
ど、どうしよう!
何て言おうかな
また会いたいとか、厚かましいし重たいから他の事言った方が良いよね
「用がないなら呼び止めるな」
蓮也さんは半ば呆れた様に私を見つめては、また振り返り歩いて行こうとする。
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