九、残酷な感情-蓮也Side-

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「あ、私このブランド好きなの。入って見ても良い?」 「あぁ」 数居る女の内の一人の由美の誕生日に百貨店を訪れた 由美は目を輝かせながらショーケースの中のアクセサリーを眺める 由美は恐らく何か買って欲しいんだろうな この女はねだるのが上手い上、物欲が相当強い 男に貢がせた金額で自分を評価してると考えても過言ではない程だな まぁ、変に傍に居て欲しいとねだられるよりは物をねだられた方が俺は良いからな。 愛情を突き付けてくる女 付き合って欲しいと言い寄ってくる女 独占欲の強い女 こう言う女に比べりゃあ、物欲の一つや二つどうって事ねぇ 寧ろこう言う女の方が俺には合ってるからな 互いに束縛せず本気にならない付き合いが、調度良い 恋人などの肩書きはいらねぇ 俺はそんな物を求めてる訳じゃない 俺が欲しいのは心では無く 一時の遊戯だ それ以外は何もいらねぇ。
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