九、残酷な感情-蓮也Side-

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…何してんだ俺 こんなキス、柄じゃねぇだろ 無意識の内にする等 訳わからねぇ… 結構な良い時間になった為里桜を家へと送る為車を走らせる さっきから里桜の様子が変だな まぁいつも変な事は多々あるんだが…今日に限って違和感を感じる 「どうした?」 「へ?何が?」 「嫌、いつもと様子が違うと思ってな」 「そ、そう?蓮也の気のせいだよー」 笑ってごまかす里桜 何か隠してるだろ。 「里桜、お前……―――」 言葉を紡ごうとした矢先、携帯電話が鳴り響いた …奈々からか 電話には出ず話しを続け様としたが、里桜はシートベルトを外し車から下りた 顔を曇らせつつ何処か寂し気な表情も垣間見える 「…里―――」 「蓮也、今日は有難う。とっても楽しかった。じゃあ、またね」 俺の言葉を掻き消す里桜の声 こんな事今まであったか? 俺の知ってる限りではないな。
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