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…惚れたか
確かに里桜は数いる女の中でも一緒に居て気が楽だった
我が儘や物欲のねぇ里桜が不思議で仕方なかった
里桜の願いは何でも聞いてやりたいと思っていた
だがこれは、他の女と違い何も要求して来ない里桜が珍しいだけだと
だから余計可愛いと思うし、何かしてやりたいと思うのだと思い込んでいた
そうじゃないのか…?
他の女に抱かない感情を…里桜には抱いてしまってるのか俺…?
もしそうなら…早いうちに手を打たなければならねぇ
里桜はどう思ってるのか解らねぇが…俺の理性が保たれている内に手を打つか
車から降り里桜の部屋へと向かおうと、マンションのロビーへ足を踏み入れた時
ロビーの端で疼くまり壁へ凭れ掛かる里桜の姿が視界に飛び込んで来る
「…里桜?どうした?」
里桜の傍へ寄り顔を上げさせると、驚異し里桜から視線が外せない
泣いてる…のか?
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