八、二度目の出会い

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「あの…ねぇ、どうして貴方は此処にいるの?一部始終見てたの?」 「どうだろーな。俺の話は良い。お前は何故巻き込まれた?」 「あ…うん……それが…――」 自分の事を聞かれるのは、あまり好きじゃないのかな…? まぁ良いか。私は此処までのいきさつを全て話した すると男は相変わらずの無表情のまま、私の額にデコピンした 「痛っ!」 「この馬鹿が。見知らぬ男に着いてく奴があるか。それに男の仕草も明らかおかしいだろが」 だ、だってぇ… あの時は本気で何かあるって思ったんだもん。 「…うぅ」 「お前頭弱いのな。本当に何かあんなら、わざわざ女捕まえずとも救急車呼んだりするだろ普通」 「あ、そっか」 そう言われみたら確かにそうだよね。携帯電話があるんだもん わざわざ外へ出て来ずともその場で何か策がある筈だよね 私、見事に男達の罠に引っ掛かっちゃったんだ この人が助けに来てくれなかったら私…今頃地獄を見てたんだよね… そう思うと今更だけど、怖くなった。
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