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「あの…ねぇ、どうして貴方は此処にいるの?一部始終見てたの?」
「どうだろーな。俺の話は良い。お前は何故巻き込まれた?」
「あ…うん……それが…――」
自分の事を聞かれるのは、あまり好きじゃないのかな…?
まぁ良いか。私は此処までのいきさつを全て話した
すると男は相変わらずの無表情のまま、私の額にデコピンした
「痛っ!」
「この馬鹿が。見知らぬ男に着いてく奴があるか。それに男の仕草も明らかおかしいだろが」
だ、だってぇ…
あの時は本気で何かあるって思ったんだもん。
「…うぅ」
「お前頭弱いのな。本当に何かあんなら、わざわざ女捕まえずとも救急車呼んだりするだろ普通」
「あ、そっか」
そう言われみたら確かにそうだよね。携帯電話があるんだもん
わざわざ外へ出て来ずともその場で何か策がある筈だよね
私、見事に男達の罠に引っ掛かっちゃったんだ
この人が助けに来てくれなかったら私…今頃地獄を見てたんだよね…
そう思うと今更だけど、怖くなった。
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