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4月10日
俺は江南高校に入学した。
退屈な入学式を終え、
初めて、自分のクラスに入る。
「山本ー!」
教室に入ろうとすると、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
「おー!飯塚やん!」
「同じクラスやってんな!
クラスにおる知り合い、お前だけやってん!良かったわ~」
「またお前か!もう飽きたわ~」
いつもの調子でふざけあう
飯塚とは小さい頃からの知り合いで、
数少ない同じ中学の親友だった。
「お前、クラブ決まってるん?」
「いや、まだ何とも…お前はまた陸上か?」
飯塚は中学では陸上の短距離をしていたが、何メートルかは知らなかった。
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