7年ぶりの再会!! 心に闇をもつ女

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それからずっと忙しかった。両親の葬式や遺品の整理などとにかく忙しかった。これから、俺はどうなるのか…。その判断は親戚に任せる。俺のことを引き取ってくれる人はいるだろう…。みんないい人たちなんだから…。 そう、思っていたのに。 俺は聞いてしまった。親戚のみんなは俺のことなんかどうでもよくて、本当は両親の残した遺産が目的だったんだ。 「明良のこと…どうします?」 「うちは、ムリだ。子どもも2人いるにのに…。」 「うちだって、3人も…。でも、明良には遺産があるわね…」 俺の頭の中にあるなにかが音をたて、つま先が冷えていくのを感じた。 「俺は…誰のお世話にもなりません。」 俺は親戚が話している部屋のふすまを開けてそう言った。 親戚のみんなは目を見開いていた。 「両親の遺産は俺が生きていくために使っていきます。あなたたちのお世話なんかいりません。」 「ふざけるな!!なに言ってるんだ!!子どものお前が…」 叔父さんが言い終わる前に俺はふすまを閉めた。 俺はその場から走り出してある公園に来た。 頬はやっぱり濡れていた。
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