第1話

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「あれ…?」 どうして止まないの? 「ミカエル 何かしたのか?」 「ん~? あぁ~雨が止まないようにした」 「はぁ!?」 「何でそんな事したんだ?」 「だって雨止んだらあの娘帰っちゃうでしょ?」 「てかいつそんな魔術覚えたんだよ」 「てきとーに本読んだだけだよ」 「本当?」 「さぁ?どうだろ?」 逃がさないよ… 絶対にね…… 「どうしよう…」 「どうしたの かわいこちゃん」 「? どこにいらっしゃるんですか?」 「あぁそっか ここじゃ君から見えないんだね」 「?」 「ここだよ かわいこちゃん♪」 「!!……どちら様ですか?」 「初めまして 僕はミカエルだよ 君は?」 「……」 「おーい?」 「知らない方に名前を教えるなと言われておりますので…」 「いいじゃん♪ しばらくはここで一緒に暮らすんだし♪」 「ぇ…どうしてですか?」 「しばらくはこの雨止まないみたいだよ 雨が止まなかったら帰れないでしょ?」 「……」 「どうしたの?」 「……いえ何でも」 「…もしかして帰りたくないの?」 「!!そ、そんな事…」 「わっかりやすーい~!! 本当に可愛いね~ でも何で君みたいないい子がそんな事言ってるの?」 「私はそんな…」 「謙遜しなくてもいいのに てかそろそろ名前教えてよ~」 「ダメです そう言われてますから」 「イヴ・ローラン この近くの村の村長の愛娘」 「ぁ、あなたは?」 「俺はサンミール よろしくイヴ・ローランさん」 「どうして私の名前を…」 「この辺じゃ君は結構有名だよ いや君というより君のお父さんがかな」 「お父様が…?」 「愛娘に溺愛してる父親だもんな」 「ショウカ 寝たんじゃないのか?」 「騒がしいから目が覚めたんだよ」 「なになに 何かあった?」 「うるせぇな…」 「ルシャナ、アルファル お前らも寝れなかったんだね」 「今イヴちゃんと話してるんだよ~」 「はぁ?誰だよ」 「ここにいるかわいこちゃんだよ♪」 「ぇ?あ、はい」 「ぁ、どうも ご丁寧に…」 「あはははははっ!!」 「何やってるんだい?アルファル」 「何で挨拶しかえしてるだよ」 「バカじゃないの?」 「皆して何だよ!!!」 「…クスッ」 「君まで…」 「すみません…クスッ」 「……本当に可愛いな」 「ミカエル?」 「ん?何?」 「いや、聞き間違いだ」 「ふぅーん」
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