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「あれ…?」
どうして止まないの?
「ミカエル
何かしたのか?」
「ん~?
あぁ~雨が止まないようにした」
「はぁ!?」
「何でそんな事したんだ?」
「だって雨止んだらあの娘帰っちゃうでしょ?」
「てかいつそんな魔術覚えたんだよ」
「てきとーに本読んだだけだよ」
「本当?」
「さぁ?どうだろ?」
逃がさないよ…
絶対にね……
「どうしよう…」
「どうしたの
かわいこちゃん」
「?
どこにいらっしゃるんですか?」
「あぁそっか
ここじゃ君から見えないんだね」
「?」
「ここだよ
かわいこちゃん♪」
「!!……どちら様ですか?」
「初めまして
僕はミカエルだよ
君は?」
「……」
「おーい?」
「知らない方に名前を教えるなと言われておりますので…」
「いいじゃん♪
しばらくはここで一緒に暮らすんだし♪」
「ぇ…どうしてですか?」
「しばらくはこの雨止まないみたいだよ
雨が止まなかったら帰れないでしょ?」
「……」
「どうしたの?」
「……いえ何でも」
「…もしかして帰りたくないの?」
「!!そ、そんな事…」
「わっかりやすーい~!!
本当に可愛いね~
でも何で君みたいないい子がそんな事言ってるの?」
「私はそんな…」
「謙遜しなくてもいいのに
てかそろそろ名前教えてよ~」
「ダメです
そう言われてますから」
「イヴ・ローラン
この近くの村の村長の愛娘」
「ぁ、あなたは?」
「俺はサンミール
よろしくイヴ・ローランさん」
「どうして私の名前を…」
「この辺じゃ君は結構有名だよ
いや君というより君のお父さんがかな」
「お父様が…?」
「愛娘に溺愛してる父親だもんな」
「ショウカ
寝たんじゃないのか?」
「騒がしいから目が覚めたんだよ」
「なになに
何かあった?」
「うるせぇな…」
「ルシャナ、アルファル
お前らも寝れなかったんだね」
「今イヴちゃんと話してるんだよ~」
「はぁ?誰だよ」
「ここにいるかわいこちゃんだよ♪」
「ぇ?あ、はい」
「ぁ、どうも
ご丁寧に…」
「あはははははっ!!」
「何やってるんだい?アルファル」
「何で挨拶しかえしてるだよ」
「バカじゃないの?」
「皆して何だよ!!!」
「…クスッ」
「君まで…」
「すみません…クスッ」
「……本当に可愛いな」
「ミカエル?」
「ん?何?」
「いや、聞き間違いだ」
「ふぅーん」
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