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学ランで、背が高くて、綺麗な茶色の髪の毛をしてる……いつの間にかあたしの心を持っていった男の子が立っている。
「…お、お疲れさま」
「お疲れ~…って今日2人共部活ないじゃん」
優しく笑う長江君が、あたしの目の前に歩いてきて、立ち止まった。
「待った?」
「全然っ」
勢いよく首を振るあたしを見て長江君がもう一度笑った。
「帰ろっか」
「うん」
このやり取りが、普通になっていく。
普通になっても、やっぱりあたしにとっては特別なもの。
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