3/11
前へ
/13ページ
次へ
学ランで、背が高くて、綺麗な茶色の髪の毛をしてる……いつの間にかあたしの心を持っていった男の子が立っている。 「…お、お疲れさま」 「お疲れ~…って今日2人共部活ないじゃん」 優しく笑う長江君が、あたしの目の前に歩いてきて、立ち止まった。 「待った?」 「全然っ」 勢いよく首を振るあたしを見て長江君がもう一度笑った。 「帰ろっか」 「うん」 このやり取りが、普通になっていく。 普通になっても、やっぱりあたしにとっては特別なもの。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加