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「奥田課長って彼女いるのかな?」
ひよりがフォークを振りながら言った。
「そりゃ~いるだろ。29歳男ざかりだぜ」
「いない25歳、男ざかりもいるからね」
と軽く義春に突っ込んでみる。
「お前なぁ……。お前だって23歳お肌の曲がり角だろ!」
「お肌の曲がり角って何よ!まだピチピチよ!」
「そんな話だったけ?」
私達のやり取りにひよりが突っ込む。
「違ったっけ?」
「違うわよ!もう……。奥田課長に彼女がいるかって話でしょ」
ひよりは義春のポテトをフォークで刺しながら言った。
「いないわよ」
今まで黙っていた千恵が冷静な口調で言った。
「さすが千恵、何でも知ってるのね」
「社長が教えてくれるのよ」
「怖え~~」
義春が言う。
「5年前に彼女と別れて以来いないらしいわ」
「じゃ今はフリーなのよね!チャンス!!」
「でも……その彼女と結婚するつもりだったらしいから簡単には落ちないと思うわよ」
「ふーん。何で別れたの?」
「さぁそこまでは知らないわ。プライベートの事ですから」
「そこまで知ってるだけでもプライベートとは言わないよな」
確かに……。義春の言う通り。
まっ、私には関係ないことだからね。
彼女がいようがいまいが私には関係ない事。
もう課長とは関わらない!
ましてやあんな失礼な男になんて……。
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