課長の涙

4/15
前へ
/15ページ
次へ
~貴史~ 俺は小さな箱を両手で持ち考え込むような形で昔の事を思い出していた。 ~5年前~ 俺は当時大学時代から付き合っている彼女がいた。 彼女はデザイナーで家具などの装飾品のデザインをしている。 俺の会社からも彼女に仕事を回したりもした。 付き合って6年。 お互いに仕事が忙しくなりなかなか会う機会がなく、すれ違いが続いていた。 そんなことから俺はそろそろ彼女にプロポーズをしようと思っていた。 やっと彼女と休みがあい、その日は部屋でゆっくりと過ごした。 久しぶりに触れる彼女の素肌に俺は自分の欲望を抑える事が出来なかった。 今までのうっぷんを晴らすように何度も何度も彼女を抱いた。 何度目の絶頂を迎えたのだろう。 それでもまだ足りない気がしたが、彼女がぐったりとしていたのでそろそろ解放してやろうと思い抱き合ったまま眠りについた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

617人が本棚に入れています
本棚に追加