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どれぐらい眠っていたのだろうか
外はまだ暗い……。
俺の気配に彼女も起きたようだ。
彼女は俺の体に腕を巻き付け話し出した。
「ね~。貴史」
「なんだ?」
彼女は俺の腕の中でまどろんでいた。
「私達付き合ってもう6年になるのね」
「大学の時だから……。それぐらいか」
「貴史はいつも私のフォローしてくれてた」
「そうだっけか?」
「まだまだ駆け出しの私に仕事回してくれたりしたじゃない」
「それはお前の実力だろ!俺は関係ない」
「またそんな事言って……。貴史から離れられなくなるじゃない」
「別にいいじゃね~か。それで」
俺はこの時、彼女に大事な話をしようとしていた。
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