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「どこ行くの?」
私が課長の元に行くと成実さんは課長の腕を組んで甘えていた。
「買い物だ。こいつは荷物持ち」
「私も行こうかな~」
「成実!お前は店の手伝いしろ!」
修さんから喝が入る。
「えー。……じゃ今日夕飯うちで食べてってよ!ふーみんの帰国祝いってことで」
「お前、強引だなぁ」
修さんが呆れ顔で言った。
「ねぇ~いいでしょ?」
成実さんは奥田課長の腕にしがみつき、いい返事が聞けるまで離そうとはしない体制だ。
「しょうがねぇなー」
「やった!美由も来てよ」
「私も?」
完全部外者でいた私は成実さんからのお誘いにビックリした。
「色々話したいこともあるしね」
成実さんは私にウインクする。
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