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修さんの喫茶店を出た私達は街をブラブラしていた。
奥田課長ははじめから目的だったのだろう、あるお店の中に入っていった。
私はその後をついて行く。
そのお店は高級そうな洋服屋だった。
「ゲッ！高っ！！」
男性用・女性用の高級な洋服が並んでいる。
「いらっしゃいませ奥田様」
店員さんが愛想よく課長の側にやってきた。
この人って何者？
お金持ちのボンボンなの？
奥田課長はこの店の常連らしい……。
「松本！待ってる間暇だろ。こんな服めったに着る機会ないんだから試着してろよ。試着はタダだからな」
たしかに試着はタダだ。
それにこのお店にあるものは私が簡単に買える品じゃない。
奥田課長は買うんだし……。ちょっと楽しんじゃお～っと。
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