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「課長ちょっと待って下さい。お金まだ払ってませんよ」
「もう払ったよ」
「えっ?」
「プリティウーマンになった気分だろ?」
奥田課長はいつもの様にニヤリと笑う。
「確かに……。ってそうじゃなくて課長ちゃんとお金払いますから」
「何で?」
「何でって・・・」
このまま貸しを作るのは嫌だ。
それに……。
私はただの部下なのに。
「払えんの?お前」
うぅぅ……。
痛いとこ突かれたぁ。
「分割にしてもらえます?」
私は大まじめに言った。
「ブッ……あははは」
「私本気なんですよ!笑うことないじゃないですか!!」
「お前意地でも俺に貸しを作りたくないみたいだな。」
うっ……。ばれてる。
「今回はとにかくいらねぇよ。買い物に付き合ってもらうお礼だと思って素直に受け取れ」
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