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~義春~
「あれ?美由?」
俺はデートに向かう途中だった。
あいつ何でこんなところに……。
よし!声かけるか。
美由はオープンテラスのカフェで一人で座っていた。
俺が美由に近づこうとしたその時。
「飲み物来たか?」
「まだです」
美由の席に当たり前に座る男が……。
「えっ?奥田課長?」
俺は驚き動けなくなってしまった。
「いや~久しぶりだよ。こんなに買い物したの。」
「疲れたんですか?年ですね」
「お前とそんなに変わらんだろ!」
奥田課長が美由の頭を小突く。
そんな光景を俺はジッと見ていた。
他の人から見たら恋人同士に見える光景。
俺は信じられない気持でいた。
やっぱりどうしても納得がいかず美由に電話をかけた。
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