907人が本棚に入れています
本棚に追加
私は奥田課長に突然抱き支えられ我に返った。
私は赤信号で渡ろうとしていた。
「何やってんだ?死にたいのか?」
奥田課長が怒っている。
「すみません……」
「どうした?さっきから様子が変だぞ?」
奥田課長が優しく問いかける。
「さっきの電話……」
課長が何か言いかけた時、
「ちょっと!いつまで抱きあってんの?」
その声に私たちは振り向いた。
「成実……。お前何でここに?」
「遅いから迎えにきたのよ!そしたら……」
「成実さんあの……。誤解です!」
「わかってるわよ!美由はふーみんのタイプじゃないもの」
あの……。そんなはっきりきっぱり言わなくても……。
「成実……。お前それ……」
「ほら行くよ!」
成実さんの登場に私も少しだけ気分が落ち着いた。
最初のコメントを投稿しよう!