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「ププッ……」
私は思わず笑ってしまった。
「何だよ!何笑ってんだよ」
「別に……。とっても美味しいです」
私は素直に感想を述べた。
「だろ?お前にここのコーヒー飲ませたかったんだよ。これで俺の好みがわかったろ?」
偉そうに言う課長にちょっとムカっとした。
「分かりません!」
言ってやった。
「何?」
「だって基本的に物が違うじゃないですか!会社にあるのはインスタントですよ」
きちんと豆から挽いたコーヒーと比較する方が間違ってる!!
「誰もこの味を出せっていってんじゃねーよ」
何でコーヒーひとつでこんなに熱くなってんの?
課長も私も……。
「ま~落ち着いて二人とも。貴史、もし美由ちゃんがインスタントでここの味だしたら俺の店潰れちゃうよ」
「それもそうだな」
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