下僕Deデート

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「美由ちゃん。インスタントでも美味しく入れられるんだよ。 コーヒーだけじゃないすべての物にね。知りたい?」 「教えてやってくれ!こいつの入れるコーヒーまずいんだよ」 「だったら私に頼まなければいいでしょう!」 まったく!一言多いのよ!! 「こらこら。まったく。 美由ちゃんいい?とっておきの調味料……。それは愛情だよ」 「愛情?」 「そう。心を込めて入れるんだ。そうすれば美味しくなるよ」 確かにそうかもしれない。 愛情があれば丁寧に入れるもんね。 でも……でも……私は……。 「課長。申し訳ありませんけど不味いコーヒーずっと飲んでて下さい」 「はぁ?」 「だって私……。課長にこれ~~~~~~っぽっちも愛情なんてありませんから」 「松本ぉ。お前。上司に対する愛情はないのか!」 「ありません!」 「なに~~~~!!」 「課長はモテるんですから他の子に愛情た~っぷりの入れてもらえばいいじゃないですか」 「……お前……。やきもちやいてるのか?」 奥田課長がニヤリとする。 「だっ……誰がやきもちなんてやきますか!それとも何ですか?私に愛情入れてほしいんですか?」 奥田課長は言葉を詰まらせた。 やった!私の勝ち!!
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