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「義春と何かあったの?」
ひよりの問いかけに私は驚いてしまった。
「な……何で?」
「なんかいつもと違う。二人ともよそよそしい感じがするし」
鋭いなー。ちょっと感心する。
「何もあるわけないじゃない」
でも確かに義春も変だった気がする……。
なんでだろ?
ひよりを見ると目線が奥の方に向いていた。
そして表情が明るくなる。
「あっ!奥田課長来た」
いつもと同じ時間に課長は会社にやってくる。
今日も時間ピッタリ。
その時私は奥田課長と目があってしまった。
ドキッ!
な……なんで私ドキドキしてるのぉ。
私はもう一度奥田課長を見た。
トントントン……。
指で机を叩いている。
それは課長からの合図。
コーヒー入れないと……。
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