気持ちに蓋をして

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「バッカ!そんな事するわけないだろ!な~。……っておい!!」 「何よ」 私はとっくに資料作りに戻っていた。 「今のひーちゃんの話聞いてたのかよ」 「あんたが私に手を出すかってことでしょ?」 「まっ、まぁーな」 「そんな事したらどうなるか……」 私は義春の顔にペンの先を向けた。 「おっ……おい?何するんですか?」 「一番良く分かってるものね。義春は」 ニヤッと笑ってみせる。 「分かってます……。十分に……。だからそのペン……。ペンは字を書くもので人に向ける物じゃないですよ!」 義春は本気で焦ってるみたい。 そんなことやるわけないじゃない。 フフフ……。 あー義春からかうの楽しい! 「分かってるわよ」 私はペンを戻すとまた仕事を始めた。 「ホントにやりかねないからな~」
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