元カレとの再会

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こんな会話をしてる間にソムリエがワインをもってテーブルにやってきた。 私がこのワインいくらぐらいするんだろ?って考えていると……。 「おい!何ぼーっとしてる!!乾杯するぞ」 奥田課長がグラスを片手にこっちを見ている。 乾杯?何に? チーン グラスとグラスが重なる音が店の中に響いた。 私はワイングラスに口をつけた。 何これ? 「めちゃくちゃ美味しい……」 「気にいったか?」 「甘くて美味しい」 「ヴィン・サントっていうワインだ」 「ちなみにおいくら?」 奥田課長は指を三本立てた。 あ~3,000円ね。 ならチビチビ飲まなくてもいいか。 私は一気にワイングラスを空けた。 そしてワインを注ごうとしていた。 「たぶんだか……。お前が予想してる値段とひとケタ違うと思うぞ」 「えっ?」 奥田課長の言葉に私の手が止まる。 ま……まさか……。 30,000円? え~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!! 「も……もったいない飲み方しちゃった」 「あはは……。お前本当に面白い奴だな~。いいから気にせず飲め」 奥田課長がワインを注ぐ。
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