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でも今回は言わないでおこう。
口開けば嫌味な事ばっかり言うけどきっとそれが奥田課長の優しさなんだろうから。
「今日は疲れたろ。ゆっくり休め」
奥田課長は私の頭に手を置き軽く叩く。
とっても優しい叩き方。
「じゃまた会社でな」
「おやすみなさい」
「おお」
奥田課長はタクシーに乗り込み、そのまま帰っていった。
私も自分の部屋に着くと早速メールを入れる。
~色々ありがとうございました。おやすみなさい~
短いけどこれでいいよね。
私は熱いシャワーを浴びベットにもぐりこんだ。
目を瞑ると奥田課長と抱き合ってしまった事がよみがえってしまいなかなか寝付けない。
ダメ……。
絶対好きになっちゃダメ。
自分に何度も言い聞かせ気づくと私はいつの間にか深い眠りについていた。
私は気付いてなかった。
さっきの奥田課長とのやり取りを高山さんが見ていたなんて……。
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