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自分の部屋の鍵を開けようとした時、急に手首を掴まれた。
「高山さん。」
「昨日待ってたのに来ないから……。」
笑顔で話しかけてくる。
私にはその笑顔すら怖く感じた。
「すみません。昨日は帰りが遅くなったので……。」
私は離してもらおうと必死で抵抗するがビクともしない。
「遅いから迎えにきたんだよ。そしたらさぁ……。まさか奥田さんと一緒にいるなんてな。」
さらに掴まれてる手首に力が入った。
「約束すっぽかして、まさか男と会ってるなんて。」
「課長とは仕事で……。」
「俺との始まりもそうだったよな。また課長狙いか。……好きだなお前も。」
嫌っ!怖い!!
「奥田課長と私はそんなんじゃありません。」
「ふ~ん。そうかな……。とにかくここじゃなんだから中で話しようか。」
高山さんは私から鍵を奪い取ると開けようとした。
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