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長い沈黙が続いた。
松本は下を向いて話そうとはしない。
俺はジッと松本が話すのを待っていた。
どのぐらい時間が過ぎたのだろう。
俺は二本目のタバコに火をつけようとした。
「高山さんは……私の元恋人です」
松本は下を向いたまま話始めた。
俺はそのままタバコに火をつけ次の言葉を待った。
「私が今の営業部に配属になって3カ月ぐらいで付き合い始めました。……高山さんはとっても優しくて……。とっても大人の男性に見えて。
高山さんは立場上の問題があったので私たちの付き合いは内緒にしてました」
松本が話している間、俺は黙ってあいつの話を聞いていた。
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