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「もう!真剣な顔で言うからビックリしちゃったじゃないですか。荷物持ちでもなんでもしますよ。色々お世話になったし……」
でもこの部屋に住むっていうのはちょっと無理だよ。
それは断んないとな。
「はぁ~」
奥田課長を見ると呆れた顔をしている。
「誰がお前に荷物持ちたのんだよ。」
「えっ?違うんですか?だってさっき付き合えって……」
「俺の女になれって言ったんだけど?」
俺の女?
……。
つまり彼女?
え~~~~~~~~!!
やっぱそうなの?
「すげーブサイク顔だぞ。ブッー!!」
「ブサイクって……」
ひどい……。
課長がビックリさせるからじゃん!
「お前好きな奴いるのか?」
好きな人?
それは……あなたです。
とは言えないか。
「いませんけど」
私は小さな声で言った。
「俺も今、特にいないしな」
「は?」
奥田課長の考えてる事が私には何が何だかさっぱりわからなかった。
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