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高山さんに呼び出されたのはこのビルにある5Fの管理倉庫。
この場所は……。
「ちゃんと一人?だよね。さ、入って」
私は高山さんに促され部屋に入る。
「懐かしいだろ?ここでよく僕らは会ってたね」
そうこの場所は高山さんと付き合ってた頃密会していた場所だった。
特別あの頃と変わってない。
でもなぜが嫌な気分になり早くここを出たいそう思った。
「美理はどこ?」
辺りを見回すが美理がいる気配がない。
「そう慌てる事もないだろ?」
高山さんは落ち着いている。それがとても怖く感じた。
「美理は関係ない事でしょ?あたしはあなたの言う通り一人でここに来たの。あなたも約束は守って」
高山さんは渋々倉庫の隅にある大きめの段ボールを開けた。
嘘っ!
美理は段ボールの中で目を瞑っていた。
「美理!どうして!!殺すつもり?」
私は美理に駆け寄ろうとした。
しかし高山さんに捕まってしまった。
「美理ちゃんは大丈夫。今薬で眠ってるだけだから。それより……。ここに来てくれたって事は俺と付き合ってくれるって事だよね」
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