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「やめて下さい!!」
「うるさいな~」
抵抗しても無駄だった。
高山さんはポケットからナイフを取り出し私の頬に当てた。
まさかナイフを出してくるなんて……。
「美由の可愛い顔に傷を作りたくないんだよね。だから大人しくしてくれる?それとも美理ちゃん……」
高山さんは美理のいる段ボールの方へ顔を向けた。
「美理は関係ないでしょ!」
私は叫んだ。
美理だけは……。美理だけは助けないと……。
「大人しくしててくれれば何もしないよ。大事なコの妹なんだからね」
高山は私の耳に口をつけ囁いた。
背筋がぞっとする。
自分でも信じられなかった。
あんなに好きだった人なのに触れられるのがとても不快に思うなんて。
その時”ガチャ”ドアノブの音が聞こえた。
高山さんは私の服を脱がすのに一生懸命で気がついてないようだ。
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