元カレと決着-2

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「動くなよ。美由の顔に傷がつくよ」 高山はナイフを松本の頬にあてた。 向こうはナイフを持っている。 へたに動くとホントに松本を刺すかもしれない。 一体どうしたら……。 すると松本がこっちをジッと見ている。 そして目線を俺の足元に落とす。 そしてチラッと高山を見た。 俺は呼吸を整えると足元にあった段ボールを蹴った。 一瞬、高山が隙をみせる。 その間に松本が高山の腹に肘鉄をくらわした。 そしてこっちへ駈け込んで来る。 「義春!奥の段ボールに美理が!!」 それを聞いた長谷部は急いで奥へ入っていった。 俺は松本に手を伸ばし自分の方へ抱き寄せた。 「くそ~~~!!」 高山がナイフをこちらに向けて近寄ってくる。 俺はその手を払い、捩じ上げ、足を引っ掛け高山を捻じ伏せた。
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