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「ちょっと待ってろ」
3人を廊下に残し俺はまた倉庫に戻っていった。
中で高山はボーっと立っていた。
俺がまた現れたので一瞬驚いたような顔をした。
「言い忘れた事があった」
俺は真っすぐ高山の顔を見て言う。
「二度とあいつを悲しませる事するんじゃねぇ。それが愛した女への償いだろ。カッコ悪い男になるんじゃねーよ」
高山は何も言わずこちらを見ている。
「ここの契約がうまくいけばいいな。そして会社を立て直してそれから俺んとこ来い」
「俺んとこ?」
「奥田物産……。そん時はもっと厳しい条件出してやるよ」
俺はそう言うと外へ出た。
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