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お姉ちゃんの部屋はとっても広くて正直ビックリ。
お姉ちゃんはコーヒーを入れにキッチンに入っていった。
必然的に奥田さんと二人きりになる。
「美理ちゃんは試験の日までこの部屋で勉強するの?」
奥田さんが優しい口調で話しかけてきた。
「こっちに私が通ってる塾の姉妹校があってそこに通わせてもらえることになってるんです」
何だか緊張するな。
「一人で大丈夫なの?」
コーヒーを運びながらお姉ちゃんが言う。
「私もう子供じゃないんですけど?」
お姉ちゃんにとって私はいつまでも子供なんだろう。
まぁ5才も離れてるからそうなっちゃうんだろうけど。
「そりゃそうだ」
奥田さんが優しくフォローしてくれた。
それから30分ほど他愛もない会話をして奥田さんは自分の部屋に帰って行った。
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