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蜜香子ちゃんが差し出してくれたもの……。
それは写真立て。
キレイな貝殻で縁取りされたもので私が手に取って見ていたものだった。
「お兄ちゃんと一緒に撮った写真でも入れれば」
プイッと横を向きながら差し出した写真立て。
「ありがとう。今度3人で撮ろうね。」
私は笑顔で言った。
「ちょっと美由さん!私も混ぜなさいよ。その時は私もアメリカからすっ飛んでくるから」
あはは……。
蜜兎さんならやりなかねない。
「よし、帰るか。またな蜜香子」
「お兄ちゃん。……ありがとう」
ありがとうって何だろう……。
課長は嬉しそうに蜜香子ちゃんの頭を撫でている・
まっいいか。
蜜香子ちゃんも少しは私に心開いてくれた。……よね?
こうして私たちはマンションに帰っていった。
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