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フロアーには私以外誰もいなかった。
今日は金曜日。
だからか……。
私が書類に目を通していると紙に影が写った。
「なんだまだ残ってたのか？」
振りかえると奥田課長が立っていた。
「責任もって片付けてるんです」
課長に言われた通りに真生ちゃんの尻脱ぐいをしてるのにそんな事を言われたので嫌味っぽく言った。
「なんだ。神崎にやらせなかったのか？」
「課長が責任もって私に片付けろって言ったんじゃないですか！」
課長はひよりの席に座った。
「お前プロジェクトチームでの地位はなんだ？」
突然聞かれて言葉に詰まる。
「えっ？……主任です」
「主任ってことはお前に部下が何人もつくってことだよな」
「そうですね」
課長は何が言いたいんだろう。
意図が掴めない。
「その部下の失敗をお前が全部片付けてたらいつかパンクするぞ」
「どうゆう事ですか？」
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